症状としては、足が疲れやすい・特にふくらはぎにだるさが出る。
靴の底の外側がすぐすり減る(特に右側)。
学生時代からO脚ではないかと感じてはいたが、痛みなどの症状は無かったため放置してしまった。
といった点が気になり、今回ご来院頂きました。
目次
<初診時の状態>
足を揃えて立つと、膝と膝の間隔が私の指で3本分開いている状態で、膝のお皿が少し内側に向き(特に右側)、ふくらはぎが外側に太くなっているように見える。
歪み方としましては、最も多いパターンのO脚の状態でした。
膝が痛むなどのご症状はないが、足が疲れやすい・むくみなどがありました。
<施術内容と経過>
初診時
まずは、姿勢検査・筋力検査・関節可動性などをチェックし、O脚の原因を見つけていきます。
骨盤が、後傾している状態(後ろに倒れこんでいる)で、特に骨盤周囲の筋肉に緊張が強く診られました。
また、股関節の外旋(膝を外に向ける動作)に可動域制限があり、膝のお皿が内側に向いている(内股姿勢)状態でした。
猫背もその原因部分になっているようでした。
まず、全体的な筋肉の調整、特に緊張の強い骨盤周りの筋肉を重点的に緩めていきました。
股関節の可動性にバランスの悪さがありましたので、調整し関節の動きの改善をはかりました。
骨盤の歪みと背中の矯正をし、内転筋(足の内側)のトレーニングを行いました。
施術前、指3本分開いていた膝の間ですが、施術後は1本分に狭まりました。
ご自宅で行って頂く、O脚改善のトレーニングをお伝えし、終了致しました。
施術2回目
足のむくみや疲れやすいなどの症状は、改善しているようでしたが、O脚の状態としては、ほぼ戻っていました。
筋肉や骨格のバランスは、学生時代の成長期の頃からのものでもあり、クセになっているところもあるので、それを少しずつ変えていけるよう、歪みの調整と、トレーニングを引き続き行いました。
最近、足の内側が筋肉痛になるようになったとの事。
内股姿勢を改善するため、歩行時に臀部(おしり)を意識して下さいとお伝えした事により、今まであまり使えていなかった、おしりと足の内側が張るようになった旨を、説明しました。
施術5回目
膝の内側が施術前の段階で、指2本分程の空きになり、施術後は、指1本分程になりました。
また、股関節~膝~足首のラインも綺麗ラインになってきて、膝のお皿の向きが、理想的な位置に変わってきました。
足の疲労も以前より少なくなった。
脚の内側も筋肉痛にならなくなったとの事。
施術8回目
かなりO脚が改善されてきたことを、実感して頂けているようでした。
実際、猫背も改善されてきて、足のラインもかなり綺麗になってきました。
もう少し改善が見込めるので、2週に1回のペースで調整を続けていきます。
また、しっかりと良い状態を定着させていく事が重要と、お伝えしました。
<施術者のコメント>
O脚といっても、原因は様々有ります。
この方の原因は、膝ではなく、骨盤から始まった脚のねじれにありました。
さらに追求すると、背中の歪みも影響しています。
それによって、足の外側に重心がかかり、筋力・骨格バランスが崩れ、O脚になっている状態でしたので、改善に向けては、まず骨盤や背骨の歪みの改善・緊張した筋肉の緩和(特に外側)・足の筋力バランスの改善を行っていきました。
当院では、O脚の調整にあたり、まず、施術前に「どれくらいまで改善するか」改善予測の足の状態をお見せしています。
そこから、どこに原因があるのかを検査し、改善に向けて調整していきます。
また、O脚を矯正することで、将来的に起こる可能性が高い、膝の変形(変形性膝関節症)などの予防にも繋がるといえます。
しっかり改善させるために、その方の状態に合ったO脚改善トレーニングなども、お伝えさせて頂きます。
足のラインや症状で少しでも気になっていることが有りましたら、いつでもご相談下さいませ。
改善に向けて一緒に頑張りましょう!!